カナダ バンクーバー ライフ

カナダ、バンクーバーでの日々の暮らし

カナダで美容院に行った話①後編

電話越しのハムスターちゃんは、落ち込んだ調子で

「オーナーに“お前のせいだから、やり直しで使用する薬品はお前が全額払え”と言われたの。でも私はあなたにハッピーになって欲しいから、施術をもう一度するので、都合の良い日に予約を入れてね、料金は払わなくていいから。」

と言われ正直びっくり。

 

「え、自腹なの??私払うからいいよ」

と言ったけど

 

「ううん、これは私の責任だから」

と。

 

その後

「え、いいよ悪いから」

「いいの、来て」

のやり取りがしばらく続いたのですが、

 

「来ないとオーナーに怒られるから来て」

と言われ、行く事に。

 

 後日美容院に行くと、ハムスターちゃんに日本人の美容師さんがついてくれて、日本人の美容師さんに

「今度はまっすぐになりますよ」

と言われました。

 

 日本人の美容師さん主導のもと、ハムスターちゃんも一つ一つチェックしてもらいながら慎重にやってました。

 

すごく綺麗なストレートに仕上がり、受付でお金払います、と言ったのだけど、

「これは払わなくて良いので」

と断られました。

 

ではチップ払います、と言ったけど

「もらえないので」

と断られました。

 

最後、ドアの所まで来てくれた、申し訳なさそうな表情のハムスターちゃんに

「これはお店でなくて、あなた個人へのチップだから」

と3000円位こっそり手渡しました。(大した額ではないですが)

 

彼女はびっくりした様子で

「え、受け取れないから。。。」

と遠慮したのだけど

 

「色々してもらって本当に感謝してるから。自腹で払う分の足しにして」

と言ったところ、

 

ハムスターちゃん、パーッと明るい笑顔になり、泣きながら

「ありがとう!!!ハグしてもいい?」

と言って両手を広げ、

 

ハムスターちゃんと美容院の前で抱き合ったのでした。

 

 

おわり

 

その後:

とりあえず全ては丸く収まったのですが、その次美容院に行く時は、同じお店は選べませんでした。

ハムスターちゃんは好きだけど、また失敗しても困るし、私が行く事で緊張させても困るし。

かといって、ハムスターちゃんを選ばず、日本人の美容師さんを選ぶのもハムスターちゃんの手前悪いし。。。

と色々考え、その後は他の美容室を探したのでした。